アラームをもっと聞きたい

 身体のアラームが聞けない理由とは何だろう?

 

 

 自分という構造について、一番好きな泉谷閑示さんのイメージを使わせてもらった。※1

 

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➀ 「頭」は僕達が考える社会的なこと。つまりは無理をしている自分、アラームを切ってしまう自分。

 

② 対して「身体」「心」はアラーム出す本体。

 

③ 「身体」「心」は「頭」に訴えかけることができるの。でも僕の頭は、訴えに蓋をして聞かないようにしている。つまりはアラームが聞けない。

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 僕の場合を考えてみた。

 

 


 今迄は、身体は僕の言う事を聞く奴隷でしか無かった。

 

 自分の身体が動かない時は、気力を振り絞ったり、カフェイン等で奮い立たせたりしていた。

 

 本当は「身体」はしんどさを感じているのに。

 本当は「心」は辞めたいと訴えているのに。

 

 それが、「身体」「心」との断絶だったのだと思う。

 

 自分の身体は、自分の言う事を聞くべきだと、意識してはいなかったが、暗に思っていたのだと思う。

 

 そうじゃない。

 

 本当の強さは、自分との対話を通し、理解したあとに生まれてくる。

 

 自分の強さとは、無茶な努力で何かを後付していくものでなくて、自分の中にある物を丁寧に使っていく事だ。

 

 

 

 じゃあどうやって聞くのか、

 

 

 

 それらはさっき自分のイメージの中で、「身体」「心」が、他者のようなものであると認識する。

 「頭」が、「身体」「心」を労ってあげる。

 

 

 僕が今の所しっくり来ている方法は以下の通り。

 

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 他の愛しい物を愛でるように、赤ちゃんの世話をするように、自分の「身体」「心」を観察して労る。

 言う事を聞く便利なものではなくて、一つのの意思を持った、別のもの(別の人格)だと考えてみる。※2

 そうすると言うことを聞かないのは当たり前。

 何がなんでも言うことを聞かせようという気が薄らいでくる。

~~~~~

 

 

 自分は思った程に自分じゃない。

 そう考えると、今までとは違う考え方が浮かんでいる自分に気がついた。

 目が覚めるほどではないが、じんわりとその違いは感じている。

 そうやって、自分の心に寄り添うこと、続けていきたいと思う。

 

 

 本当の自分の欲しているものを丁寧に探していきたい。

 

 

 まだまだ時間は掛かりそうだ。

 

 

 

 

【参考文献】

※1「うつ」の効用 泉谷 閑示

※2「私」という夢から覚めて、わたしを生きる
中野真作